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フランス2、NHKと東電サル問題(下)

(※の続き)

 さらに言えば、そもそも完全な誤訳でもない吹き替えに対して誰がクレームをつけ、謝罪させたのか?

 これは推測だが、かなりの確率で東京電力自体だと思われる。最初は「東京電力のような大企業がそんなことしないよ、ましてや、事故の後処理とかで忙しいだろうし…」と思っていたが、東電のサイトを見たら、これがあながち下衆の勘繰りでもないと確信するに至った。

 東電のトップページからTEPCOニュースに入って、その中の「当社関連報道について」というページに入ると、東電がものすごい頻度で、あらゆるメディアに対し、抗議をしまくっているのだ。朝日、読売、毎日、日経、東京新聞、NHK、テレ朝、TBS、週刊現代、日刊工業新聞、電気新聞…。すべて見ている。

 こいつらはビッグブラザー気取りなのか? あるいは、こいつらはどんだけ暇なんだろうか?と呆れてしまう。こんな下らない作業にどれだけの人員を割いているだろうか?
 「そんなに暇な余剰人員がいるのなら、サルじゃなくてそいつらの首にGPSと線量計を付けて福島第一原発の周りを調査させろ!」…とまでは言わない。だが、いちいちメディアの言論を監視してホームページに逐一掲載したりするような無駄な因習は今すぐやめるべきだ。そうすれば、コストは少し削減され、引いては電気料金の値上げ幅も圧縮できるかもしれない。
 「東京電力は安易に電気料金を値上げする前に、やるべきことをやり、削るべきものは削るべきだ!」と思われる方は↓「拍手」↓を押してください。
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フランス2、NHKと東電サル問題(上)

フランス語

 フランス2など、世界各国のテレビニュースを流しているNHK BS1の番組「ワールドWave」が、23日午後の放送終盤にこんな謝罪を流していた。

「今月21日のこの時間に放送したフランス2のニュースで、東京電力が福島第一原子力発電所周辺の放射線量をサルを使って測定しているとお伝えしましたが、一部正確な翻訳ではありませんでした。東京電力はそのような測定は行っておりません。失礼しました」


 これだけじゃ何のことか分からなかったので、まず、サルについて調べた。

 すると確かに、サルを使って人が入れない地域の線量を調べる計画が進んでいることがわかった(参考記事:東京新聞「線量調査 サル一役 首輪装着しデータ収集」2011年12月10日)。
 しかし、それは東京電力ではなく、福島大のチームが計画しているものだった。

 それでは、21日放送分のFrance2のニュースの翻訳を検証してみる。
 問題の部分は、Alain De Chalvron特派員による福島第一原発の現状報告。まず、特派員の発言の吹き替えを引用する。

「(最も被害の大きかった3号機の周りは驚くばかりの状況です)…にもかかわらず東京電力側は避難した8万人の帰宅を望んでおり、目下、GPSと放射線測定器を身につけたサルを使って、戻れる場所と不可能な場所とを調べています。というのも、雨のせいで汚染の度合は一様ではないからです」


 次に、問題の部分の(拙)ディクテ&(拙)逐語訳はこちら。

「Et bien quand même le directeur de TEPCO, le propriétaire de la centrale veut réinstaller les gens qui ont été évacués, les 80 000 personnes, et ce sont des singes qui diront où on peut se réinstaller ou on ne peut pas, ils sont équipés de GPS et de dosimètre, parce que, vous savez, ça n'a pas été uniforme la contamination en raison des pluies. C'est une peau du léopard.
(にもかかわらず原子力発電所を保有する東京電力のトップは、避難した住民8万人を再び定住させたがっています。そして、再定住できるかどうかを語ってくれそうなのは、サルです。サルにGPSと線量計が取り付けられるのです。というのも、汚染地域は雨のせいで一様ではなくヒョウ柄のようにバラバラだからです)」


 両者を比べてみると、確かにNHKの吹き替えは東電を主語にしているととられても仕方ない翻訳になっている。
 だが、問題はNHKの翻訳の不正確さではなく、この特派員の発言そのものではないかと思う。この特派員は、「東電がサルを使っている」とは語っていないが、話の流れからいけば、この特派員の報告を原語で聞いたフランス人だって、東電がサルを使って調べていると思うのが自然だろう。
 それに、「東京電力のトップは、避難した住民8万人を再び定住させたがっています」というコメントもよく分からない。東京電力首脳がそんな発言をしたっけ?

 と考えると、この特派員の報告そのものに瑕疵があるからNHKが謝る必要はないと思う。ただし、三浦和義のロス疑惑報道で共同通信社の配信記事を掲載した地方紙にも賠償責任があるという最高裁判断が下されたように、今回の件も、フランス2のニュースを流したNHKに責任があるといえばそれまでかもしれない(でも、そんなことを言っていたら何も流せなくなってしまう)。

(※に続く)

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